種類豊富なホットスタンピング箔

Hot Stamping Foilは熱転写に使用する箔のことです

プラスチックや木質、金属、塗装面などの対象物に加熱ゴムローラーを使用して熱と圧力を加えることで絵付けができるため、家電製品や携帯電話、自動車内装パーツなどに幅広く利用されています。

特徴は、容易にメタリック調のデザインを表現できる、蒸着箔特有の光沢の良さだけでなく安定した製品を仕上げることができる、溶剤を使用しないため作業後の廃棄物が少なく自然環境への影響が小さい、細かい文字から多面積に至るまでさまざまな条件での箔押しが可能なことなどがあげられます。

ホットスタンピングに利用される箔の種類はさまざまで、構造は種類によって異なります。

メタリック箔はアルミなどの真空蒸着層と着色、保護、接着層からなり、多彩なメタリックの色調を簡単に表現できます。

顔料箔は白、黒などの単色、メタリックパウダーを含有する転写箔で、シルクスクリーンのような厚みのある意匠が表現できます。

他にも特殊な偏光性のある光沢をもつホログラム調やロール式スクリーン印刷機を利用した多色印刷転写箔があります。

多色印刷転写箔の一つであるシルク転写箔は10色以上の特色を重ねて印刷し、インクの塗膜を調整することで隠蔽性のあるデザインにすることができます。

またグラビア転写箔はグラデーションを表現し、アルミ蒸着とエッチング技法を組み合わせて使用することで部分的にメタリックにすることができます。