シール材のゴムスポンジも加工する会社
昭和32年創業の株式会社大番は、大阪市浪速区に本社を構えています。
営業本部と工場は大阪府吹田市にあり、東京都渋谷区にもオフィスを設置しています。
事業は創業以来続くスポンジとゴム、プラスチックの加工です。
昭和32年当時はウレタンスラブの加工を行っていて、主に自動車のシートに使われました。
現在もスポンジ加工はメインの事業であり、使っているスポンジ材料は大きく分けて3種類あります。
ウレタンフォームは価格の安さが魅力で、弾力性と通気性もあります。
しかし気密性と耐候性が低いことが欠点です。
自動車の吸音材や玩具、ケースに使用されます。
ポリエチレンフォームは耐久性や耐候性が高く、気密性もあります。
機械や工具を収納するケースに使用されることが多く、建築材料にも適しています。
ただし通気性がないため、空気循環が重要な園芸用品などには向いていません。
ゴムスポンジは弾力性が高いことが特徴です。
くわえて耐久性も高いことから緩衝材に最適です。
自動車や建設機械、などの防音・防振に使われています。
そして水をほとんど通さない特徴から、止水および防水のシール材としても活用されます。
この会社は発泡体の技術を高め、新しい可能性を探るチャレンジをしています。
ですがそれだけでなく、地球環境を守ることも大事にします。
そのため使用済みの自社製品を回収しリサイクルすることに、注力しています。
具体的には粉砕した素材を再形成することやエネルギー活用を目的とした熱処理です。